GF主催 野生動物管理の現場訪問セミナー2-柿とりたい会-
主催・後援
主催:獣害対策支援センター、「野生生物と社会」学会青年部会
後援:富士吉田市、西桂町
趣旨
昨年は、里にニホンザルやツキノワグマが山から降りてきて、柿の実を食べているのが多く目撃され、人間への被害も多数発生しました。
現在、富士山麓にある里山地域では、住民の高齢化などにより、管理や手入れの行き届かない柿の木が残されています。対策としては、木を切るのも手なのですが、実を採り干し柿等に加工することで、秋の味覚を堪能し、また日本の文化の一つとして楽しみたいと考えています。
そこで、管理しきれない柿を採り、加工して美味しく味わうイベントを開催します。当日は、野生動物による被害地の視察と、被害対策の実践もプログラムに入っています。夜には、野生動物被害管理問題について理解を深め、意見交換も行います。
みなさんも、富士山を眺めながら柿採りをし、温泉につかりながら、野生動物についてじっくり考えてみませんか?加工した柿のお持ち帰りもできます。
会場
西桂町営 三ツ峠グリーンセンター (http://www.fujigoko.co.jp/nishikatsura/green/)
住所:〒403-0021 山梨県南都留郡西桂町下暮地1900
Tel:0555-25-3000 Fax:0555-25-4040
日程
2007年10月27日(土)~28日(日)
講習内容
●10月27日
12:30 三ツ峠グリーンセンターにて受付開始
(富士急行三ツ峠駅12:39着の電車にあわせ,送迎バスを用意いたします。)
・サル自動接近警報システム視察
・柿の収穫
・地元住民を交えた講演会、情報交換会
・夕食・懇親会
●10月28日
・朝食
・柿の加工(干し柿・さわし柿)
・モンキーウオッチング(注:サルを見られない場合もあります)
12:30 富士吉田駅 解散
参加人数
6人
概要
■柿の加工体験
台風で天候が悪かったため,急遽前日に採っておいた柿を加工した。加工体験では,干柿作り50年の渡辺正行氏を講師に迎え,柿の皮むきや吊るす方法などを教わりながら,干し柿を作った。さらに,焼酎を使い,さわし柿も作った。
■モンキードッグの視察
鳴沢村にて実働しているモンキードッグのダニエルと,飼い主の渡辺新氏に来てもらい,調教の方法や活動の様子などを説明してもらった。
■サル自動接近警報システムの視察
富士吉田市に設置されたサル自動接近警報システムを視察し,吉田洋がシステムの概要と長短所,および今後の課題を説明した。
■柿収穫体験
実の採り方を渡辺正行氏から教わり,2本の木から柿の実を収穫した。この際,NHKの取材を受け,当日の昼と夜のニュース番組で柿の収穫の様子が,山梨全県で報道された。
■柿の木の剪定
手入れがされていない木は,脚立や高枝ハサミでも上部に届かなかったため,チェーンソーを用いて幹を切断した。
※なお、詳細はワイルドライフフォーラム誌13巻1号に掲載しております。
企画責任者
吉田洋(山梨県環境研)