学会案内

野生生物保護学会の役割

 近代科学、中でも生態学の発達によって、人間も自然の一員であり、自然無くして人間の生存もあり得ないことが明らかになりました。しかし、自然を保護し自然と共存しつつ人類の生存を保証するための知恵の追求は始まったばかりです。こうした新しい動きは、自然と対立的であった世界史の流れの中で歓迎すべき事です。しかし、自然サイドから人間と自然との共存を探ることを目的にした学会は、国際的にもまだ少なく、多くの自然保護問題を抱えているアジア-太平洋地域には全く存在していません。
 自然と人間、特に野生生物との関係を新しい視角から問い直し、真にあるべき価値観と方法論を持って自然に接するための学問の発展の場、これが「野生生物と社会」学会です。

学問領域

 この学会の学問領域は、陸上・海洋の別を問わず自然の生物界の全てです。個体、個体群、群集、群落、生態系の別を問いません。植物、動物等の分類群全てを対象とします。これらの生物が生息する地形すら対象に含まれます。人間が生物界と関係するにあたっての制度や組織に関する研究も課題です。すなわち、生物-人間系に関する学問こそが「野生生物と社会」学会の対象領域です。