学会誌「野生生物と社会」の電子ジャーナル化および冊子体有償配布にともない、会長および学会誌編集委員長から

2018 年12 月吉日

「野生生物と社会」学会会員各位
学会誌「野生生物と社会」の電子ジャーナル化および冊子体有償配布について

「野生生物と社会」学会長
梶 光一

拝啓

 時下益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。また、会員の皆様には当学会運営にご協力を賜り誠にありがとうございます。
 さて、理事会では昨年度から学会誌「野生生物と社会」の今後の在り方について議論を重ねてきました。その結果、当学会誌を多様な主体の集う学術的「プラットフォーム」に発展させるうえで、野生生物と社会に関する多様な知見を集積し、オープンサイエンス化といった時代の流れを汲んだ新たな雑誌を目指す方針が示されました。その具体的な方策として、投稿規定を大幅に見直して多様な原稿を掲載可能とし、掲載原稿の質的・量的な向上を図って掲載論文数の増加を目標とすることが示されました。
 その一方で、発行や送付に関わる費用は予算の大きな割合を占め、また、CiNii サービスの停止による電子著作権料の減収やJ-STAGE 公開用電子ファイル作成に伴う新たな費用負担など、原稿数や発刊数の増加が財政上の負担となることが課題として明らかになりました。
 目標達成と課題解決の両立に向けて、学術誌「野生生物と社会」を電子ジャーナル化することによって、印刷費等の費用負担を軽減するとともに、論文投稿から公表までの時間を短縮し、データペーパーを含む多様な投稿に対応すべきとの結論となり、その議案が第24 回大会(九州大学)時の総会(11 月24 日)において提案され、出席者の賛成多数の下で議決されました。この結果、2019 年度から発刊される7 巻より年1 巻通号とし、電子ジャーナルへと完全移行いたします。投稿論文は、編集委員会において審査の上、受理された順番にページ数を付して、随時、J-Stage に掲載されます。これに伴い、冊子体は原則廃止させていただくこととなりますが、団体会員と賛助会員の皆様には各巻の掲載論文をすべて収録した冊子体を年1 回(年度末)無料配布します。また、冊子体を希望する個人会員(正会員および青年会員)には、1 冊4,000 円にて有償配布します。
 現在、2019 年度の電子ジャーナル版の適用対象となる投稿規定や各種規約の改正作業を進めております。これらは準備が整い次第、会員の皆様に周知いたします。電子ジャーナルとして生まれ変わる新しい「野生生物と社会」を皆様の貴重な研究成果の発表の場として是非ご活用ください。
 以上、よろしくお願い申し上げます。

敬具





電子ジャーナル版「野生生物と社会」の投稿規定等が公表されました

2019 年6 月

 「野生生物と社会」誌は、2018年の総会における会則改訂を受けて、2019年より電子ジャーナルとなります。冊子体を希望する方は、有料で受け取ることができますが、原則として会員には、会員MLや学会ホームページを通じて、新しい論文がJ-Stageにアップロードされたことをお知らせいたします。冊子体がなくなることを寂しく感じる方もいらっしゃると思いますが、電子ジャーナル化には印刷・郵送経費の節約のほか、いくつものメリットがあります。
 一つは、投稿から公表までの時間が短縮され、印刷校正を終えた投稿論文は、冊子体の発行時期を待つことなく、J-Stageに随時アップロードされ、公表されます。これは、迅速な論文公表を望む執筆者にとって大きなメリットです。
 もう一つは、電子ジャーナルは冊子体とは異なり、全体のページ数を気にする必要がないため、原著論文、総説論文はもちろん、短報のように原則4ページの速報性が重視される論文から、野生生物保護管理などに関する事例報告、フィールドで得たデータをそのまま共有するデータペーパーなど、多様な論文を掲載できます。
 会員の皆さまには、ぜひこの機会に、「野生生物と社会」誌への投稿をご検討ください。またこのウェブサイトをご覧になっている非会員の方には、この機会に入会をお勧めいたします。

「野生生物と社会」学会誌編集委員会委員長 吉田正人

投稿原稿送付先:

「野生生物と社会」学会事務局
  〒100-0003  東京都千代田区一ツ橋 1-1-1
  パレスサイドビル9F (株)毎日学術フォーラム内
  TEL:03-6267-4550  FAX:03-6267-4555
  e-mail:awhs@mynavi.jp