「野生生物と社会」学会青年部会主催セミナー
『シカ管理の現場体験~とちぎの実態を学ぶ~』

以下の企画は終了いたしましたので、活動報告をご覧ください。

【日時】

 集合:2017年3月11日(土)11;30 JR日光駅

 解散:2017年3月12日(日)18:40 JR日光駅

 (※希望者は12日も宿泊可(1泊食費込1,500円)。申込時に要連絡)

【会場】

 宇都宮大学日光自然ふれあいハウス (http://www.utsunomiya-u.ac.jp/fureaihouse/index.php)

 〒321-1661栃木県日光市中宮祠3168

【趣旨】

 本企画は、栃木県の足尾を舞台に、ニホンジカ問題の現状を解説するとともに、シカの捕獲現場においてシカの解体および研究試料の採取を実際に体験し、野生動物管理の現場の実情や課題に触れる機会を提供することを主目的とします。

 近年、シカの個体数増加が各地で生じており、それに伴う農林業被害や森林生態系の崩壊など、さまざまな問題が深刻化しています。このような問題に対し、多くの地域では、有害駆除や個体数調整を実施し、個体数の削減を図っています。しかしながら、被害の軽減を実現できている地域は決して多くありません。そのような中、野生動物管理の担い手となる狩猟者の高齢化・減少が急速に進んでおり、野生動物管理を担う人材の育成が喫急の課題となっています。

 本企画は、将来の野生動物管理を担う若い世代の方々に、実際に野生動物管理の現場に足を踏み入れてもらい、「どのような管理が実施されているのか、どのような課題を抱えているのか」を学ぶ機会を設けます。そして、将来の野生動物管理について考えるきっかけとなる企画にしたいと考えています。

 座学では、シカ問題の現状や課題について解説するとともに、野生動物管理を実施する上での基礎となる調査手法等(個体数調査やテレメトリー調査等)についても学べる場を設けます。現場実習では、実際にシカの捕獲現場に赴き、捕獲されたシカの解体、筋肉類・臓器類の研究試料の採取を体験します。

【スケジュール】

●3月11日
・11:30:JR日光駅集合
     ※集合時間前後の電車はJR日光駅着が11:27、12:17
      東武日光駅着が11:01、11:59、12:06
・12:30:日光演習林へ移動(スタッフの車で移動)
     ※日光駅から日光演習林まで約30 km
・12:30~13:30:自己紹介をしながら昼食 ※昼食は各自持参
・13:30~16:00:座学+テレメ調査の体験
  1. シカ問題に関する概論-奥日光・足尾の現状や課題等-
    奥田 圭(福島大学)
  2. 個体数調査の概説①-区画法-
    遠藤 友彦(株式会社地域環境計画)
  3. 個体数調査の概説②-スポットライトカウント調査・自動撮影カメラ調査-
    池田 敬(国土技術政策総合研究所)
  4. シカの生体捕獲やテレメ調査の解説
    池田 敬(国土技術政策総合研究所)
  5. 奥日光・足尾でのシカ管理に関する話題
    丸山 哲也(栃木県林業センター)
  6. シカの解体手法・翌日実習の説明
    奥田 圭(福島大学)
・16:00~17:00:夕食準備
・17:00~18:30:スポットライトカウント調査体験
・18:30~23:00:夕食(懇親会)+お風呂

●3月12日
・7:30~8:30:朝食・昼食準備 
・9:00~9:30:足尾(解体現場)へ移動(スタッフの車で足尾まで移動)
・10:00~18:00:シカ解体・研究試料採取
     ※時間は捕獲状況によります。100頭以上のときもあれば10頭未満のときもあります。
     ※時間が余った際・捕獲が悪天候で中止の際は代替案を検討してあります。
・18:00~18:30:JR日光駅移動 
・18:40:JR日光駅解散
     ※解散時刻前後の電車はJR日光駅発が19:03、19:35(終電 21:46)
      東武日光駅発が19:06、19:35、19:50(終電 21:50)

【参加費】

 青年会員:2,500円 正会員:3,000円 非会員:3,500円

 ※参加費には、宿泊費・食費・保険代を含む。

 ※参加を申し込み後に、連絡なしでキャンセルされた方には、全ての参加費を徴収いたします。

 ※参加費は当日回収いたします。

【申込・問い合わせ先】

「野生生物と社会」学会青年部会幹事:awhs.genba[at]gmail.com

参加希望者は、下記の必要事項を記入の上、上述のメールアドレスにご連絡下さい。

また、不明な点があれば、遠慮なく問い合わせ下さい。

 (1)氏名

 (2)性別

 (3)住所

 (4)生年月日

 (5)所属

 (6)「野生生物と社会」学会の会員種別(青年会員・正会員・非会員)

 (7)携帯番号

 (8)自宅電話番号

 (9)日光駅までの移動手段(自家用車可)

 (10)12日夜の宿泊希望

【主な対象】

 大学学部生、大学院生

【定員】

 15名(先着順)

 (最少催行人数:5名)

【申込締切】

 2017年2月28日(火)

【備考】

<自家用車で参加する方>

 ・駐車スペースや足尾までの移動を考慮するため、複数名での参加を条件とします。

 ・移動の際にかかる燃料費等は各自でご負担いただきます。

 ・自家用車の場合、夜間の外出は禁止します。

 ・また、会場集合でも大丈夫です。その場合、事前に必ず連絡して下さい。

<その他>

 ・社会人の方も参加可能ですが、募集人数次第では、先着順に限らず学生を優先させて頂きます。ご了承下さい。

 ・夜間の調査や解体の待機時は、寒くなることが予想されますので、防寒着を十分に用意して下さい。

【主催団体】

 「野生生物と社会」学会 青年部会

【主催幹事】

 奥田圭(福島大学)、池田敬(国土技術政策総合研究所)、遠藤友彦(株式会社地域環境計画)、後藤拓弥(株式会社野生動物保護管理事務所)