「野生生物と社会」学会 青年部会 現場セミナー
『クジラ現場セミナー』
趣旨
本企画は、千葉県南房総市和田町におけるツチクジラ漁を通して、人と野生動物の関係の理解と考察を深める目的でおこなうものです。
鯨類の食料利用をめぐる議論、いわゆる捕鯨論争は、半世紀以上もグローバルイシューとして、活発に議論されてきました。しかし、それは捕鯨推進派と捕鯨反対派という二極構造の様相を呈しており、資源・経済・倫理などの多元的観点からの意見がぶつかり合い、議論は錯綜し、泥沼化しているといえます。さらに、南氷洋で活動する反捕鯨団体や、和歌山県太地町でのイルカ猟を題材とした映画が国内外でとりあげられるなど、捕鯨論争への注目は失われていません。
本企画は、こうした二項対立により錯綜した捕鯨論争を鑑み、「利用か、愛護か」という不毛な構図からの脱却を念頭に、実際に捕鯨がおこなわれている現場に立脚することを趣意とします。メディアなど二次的情報ではなく、解体を見学し、捕鯨活動を直に目の当たりにしてもらうこと、そして各講演者および参加者との議論を通して、捕鯨論争および人と野生動物の関係に対する見解を構築あるいはブラッシュアップする機会を参加者に提供します。
日時
2012年8月3~5日(金~日)
場所
千葉県南房総市和田町
●アクセス:東京から特急で約2時間半。和田浦駅下車
http://www10.ocn.ne.jp/~wa-kanko/
●宿泊場所:花の宿 安田 (http://www.awa.or.jp/home/hananoyado/)
●参加募集人数:15人(最少催行人数:5人)
スケジュール
8月3日(金曜)
16時:和田浦駅前集合。宿移動。
17時:自己紹介・全体説明
18時:夕食
8月4日(土曜)
午前中:和田浦港にて解体見学 (水揚げがなかった場合などについては下記を参照)
13時:和田浦駅に戻り、昼食
14時~17時:講演会および討論
・外房捕鯨株式会社社長 庄司義則氏(ツチクジラ漁の現状を中心に)
・国際水産資源研究所 外洋資源部 鯨類資源グループ長 木白俊哉氏(ツチクジラの生態を中心に)
・日本学術振興会/東京大学 安田章人氏(南房総における捕鯨史を中心に)
17時:懇親会
8月5日(日曜)
午前中:表1を参照。館山市あるいは鋸南(きょなん)町にて現地解散
※本企画は、催行時の鯨の水揚げ状況によって解体見学の有無など実施内容が変化しますので、
申込みの際には下記をご確認ください。
<ツチクジラ解体の有無と行動予定>
A.4日:解体あり(見学)、5日:解体あり(解体見学後、館山市にて渚の博物館見学)
B.4日:解体あり(見学)、5日:解体なし(館山市にて渚の博物館、鋸南町にて鯨塚見学)
C.4日解体なし(鋸南町にて鯨塚見学)、5日:解体あり(解体見学後、館山市にて渚の博物館見学)
D.解体なし(鋸南町にて鯨塚見学)、5日:解体なし(館山市にて渚の博物館見学)
参加費
青年会員 15000円 / 正会員16000円 / 非会員17000円
※参加費は宿泊費(2泊・朝晩食事込み)・懇親会費込み
参加申し込み
※青年部会事務局(green_forum(あっとまーく)wcsjpn.org)宛てに以下の項目についてご連絡ください。
1.氏名
2.性別
3.所属
4.住所
5.電話番号
6.メールアドレス
7.会員種別:青年会員・正会員・非会員
8.簡単な応募動機(300字程度)
※件名は「クジラ現場セミナー参加申し込み」と書いてください。
注意事項
本企画の趣意をよく理解したうえで、お申し込みください。
・本企画に参加し、得られた情報や写真などを、許可なく捕鯨に対する賛否の活動に使うことを禁止します。
・また、そのような無断流用によって発生したトラブルに関して、青年部会は一切責任を持ちません。
・申し込みをしていただいた時点で、以上のような注意事項に同意していただいたとみなします。
・詳しくは第二報でお知らせします。また、申し込みされた方には個別に通知します。
申し込み・問い合わせ
<申し込み先>
青年部会事務局 green_forum[あっとまーく]wcsjpn.org
(greenforum.wcs[あっとまーく]gmail.com にも同時に送信してください。)
担当幹事
安田章人