第23回「野生生物と社会」学会大会の(帯広大会)のお知らせ【第2報】

2017年7月24日

第23回「野生生物と社会」学会大会(帯広大会)
~市街地と農地―人と野生生物が生きる世界~

第23回大会実行委員会

 第23回「野生生物と社会」学会大会の各種申し込みについて以下の通り決定いたしました。
 また、現在予定しているプログラムや帯広畜産大学までのアクセス方法についてご連絡いたします。なお、帯広までの交通機関や宿泊施設には数に限りがありますので、できるだけ早くお申込みいただき、来帯のご準備をお勧めいたします。皆様のたくさんのご参加を期待しております。

1.各種申し込み締切りについて

参加申し込みは7月29日(土)から開始し、9月13日(水)に締切ります。

項目締切備考
大会参加事前申込9/13(水)
ポスター発表申込9/13(水)発表要旨の提出も必要です。
テーマセッション発表申込9/13(水)企画要旨の提出も必要です。
企業広告・展示ブース申込9/13(水)
テーマセッション採択通知9/15(金)時間枠等の調整をお願いすることがあります。
テーマセッション要旨提出9/22(金)採択されたテーマセッションの各演題要旨の提出締切日です。
託児所申込9/22(金)利用料はお子様一人当たり1000円/日です。
参加費・懇親会費の支払い締切9/20(水)

2.開催場所

帯広畜産大学(〒080-8555帯広市稲田町西2線11番地)

3.会期

2017年11月3日(金)~5日(日)
 ※エクスカーションは5日~6日に開催します。

4.本大会の特徴

 人の活動はさまざまな面で野生生物に影響を与えており、種の減少・絶滅の主な要因となっている。一方、クマやシカなど大型動物との軋轢も全国で発生しており、「保全」と「管理」の両立は将来の野生生物との共存にあたって重要な問題である。
 しかし、その現状はその地域の特性によって大きく異なっており、対応策も多様である。本大会の開催地である北海道十勝地方は、面積約1万平方キロという都府県レベルの広さに、約35万人が生活している。十勝地方は年間約400万人分の食料を生産する日本の食料庫である一方で、市街地や農耕地にもヒグマやシカなどの大型獣が出没し、タンチョウやオジロワシなどの希少種が生息もしている。これらの生き物と人との関係に着目し、「とかちの自然と人の暮らし―自然への影響と共存に向けて」と題したシンポジウムを開催することとした。企画していただくテーマセッションでは、各地域特有の人と野生生物との問題についても取り上げていただくことを期待する。

5.第23回大会実行委員会メンバー

  • 大会長:栁川 久(帯広畜産大)
  • 事務局長:浅利裕伸(帯広畜産大)
  • 大会実行委員:
    伊吾田宏正(酪農学園大学)、宇仁義和(東京農業大学)、大熊 勳(帯広百年記念館)、紺野康夫(元帯広畜産大)、鹿野たか嶺((一社)北海道開発技術センター)、嶌本 樹(岩手大学連合農学研究科研究員)、野呂美紗子((一社)北海道開発技術センター)、平井克亥(北海道ラプターコンサベーション)、丸山立一((株)構研エンジニアリング)、山田芳樹((株)ドーコン)

6.交通アクセス

 帯広畜産大学の位置などは以下のURLからご確認ください。
「帯広畜産大学アクセス http://www.obihiro.ac.jp/facility/map-index.html

1)とかち帯広空港利用

 とかち帯広空港には、JALとADO(ANA)が就航していますが、羽田空港間に限られており、便数も大都市空港に比べて少ないため、早めの予約をお勧めします。帯広空港からは帯広駅前方面に向かう市内連絡バスとホテルを巡回するエアポートシャトルが運航しています。所要時間は約40分で、片道運賃は1,000円です。
 また、複数のレンタカー会社の営業所が空港近くにあります(トヨタレンタカー、ニッポンレンタカー、タイムズレンタカー、日産レンタカー、オリックスレンタカー)。レンタカーを利用される方は、帯広広尾自動車道の「幸福IC」から帯広方面に向かい、「帯広川西IC」で下りると便利です(無料区間)。

2)新千歳空港利用

 新千歳空港には多くの空港から各航空会社が就航しています。新千歳空港からは、釧路行きもしくは帯広行きのJR特急列車の利用が便利です。近傍の停車駅は「南千歳駅」ですので、新千歳空港からエアポートライナーなどに乗車し、南千歳駅で乗り換えてください。所要時間は2時間30分です(乗り換え時間、特急の種類によって変わります)。空港から帯広駅前までは都市間高速バス(ミルキーライナー)も運航しています。所要時間は2時間30分です。
 また、多数のレンタカー会社が空港近くにあります。レンタカーを利用される方は、道東自動車道の「千歳東IC」から帯広・釧路方面に向かい、「帯広JCT」で中札内方面に向かいます。帯広駅前に向かい場合は、「芽室帯広IC」で下りると便利です。大会会場に向かう場合は、その先の「帯広川西IC」で下りると便利です。新千歳空港から帯広までは3時間程度かかります。
 なお、昨年の大型台風の影響により、国道274号の日勝峠では現在も通行止め規制がとられています。通行できませんので、高速道路を利用されない方はご注意ください(2017年秋復旧予定)。

3)たんちょう釧路空港利用

 たんちょう釧路空港には、JAL、ANA、ADOが就航していますが、羽田空港間に限られており、便数も大都市空港に比べて少ないため、早めの予約をお勧めします。たんちょう釧路空港からは釧路駅行きのバスで釧路駅に行き(所要時間45分)、JR特急列車を利用して帯広に行きます。所要時間は1時間30分です。
 また、複数のレンタカー会社の営業所が空港近くにあります(トヨタレンタカー、ニッポンレンタカー、タイムズレンタカー、日産レンタカー、オリックスレンタカー)。レンタカーを利用される方は、道東自動車道の「阿寒IC」から帯広方面に向かい、「音更帯広IC」で下りると便利です(阿寒IC~本別ICは無料区間)。


北海道全体地図 帯広畜産大学周辺地図

7.プログラム

プログラムスケジュールはこちらのページです。

8.参加申込みおよび発表申込み

1)参加・発表申込みについて

  • 参加や発表(ポスター、テーマセッション)の申込みは7月29日から開始します。第23回大会HP上の「参加登録フォーム」からオンラインで受付いたしますので、以下のURLから期日までにお申込みください。
  • 参加申込みの締め切りは9月13日(金)23:00です。各種費用の支払いは9月20日(水)が締切りです。当日の参加申込みも可能ですが、プログラム・要旨集などの資料をお渡しできない可能性がありますので、事前の申込みをお願いします。
  • 非会員で参加される学生の方は、参加登録後、証明できる資料(学生証など)を大会事務局にメールでお送りください。

2)ポスター発表の要旨提出について

  • 発表者は参加申込み後に発表要旨を要旨登録のページを読み、メールでの登録をお願いします。発表申込みの締め切りは9月13日(水)23:00です。
  • ポスター発表では、青年会員を対象としたポスター賞を設けますので、審査を希望する青年会員は「参加登録フォーム」でお申込みください。事前に申込みをしないと審査対象にはなりませんのでご注意ください。
  • 要旨のフォーマットは大会HPに掲載されていますので、内容をよく確認したうえで作成してください。また、特殊文字や機種依存文字の使用は禁止します。

3)テーマセッションの企画要旨・講演要旨の提出について

  • 企画責任者は参加申込み後に企画要旨を要旨登録のページを読み、登録をお願いします。企画申込みの締め切りは9月13日(水)23:00です。応募者が多数の場合は抽選になる場合があります。
  • 過去の大会では類似した内容のテーマセッションの申込みがありました。本大会では申込み状況やテーマに応じて、複数のテーマセッションの合同開催などをお願いすることがあります。
  • 本大会では、90分枠(×10)と180分枠(×2)の2タイプを用意してあります。数に限りはありますが、ご希望の枠を選択ください。
  • 採択が決定したテーマセッションについては、9月22日(金)までに各演者の講演要旨の提出をお願いします。要旨は要旨登録のページを読み、メールでの提出となります。特殊文字や機種依存文字の使用は禁止します。
  • ポスター発表の筆頭演者およびテーマセッションの責任者は原則として本会会員に限りますが、共同研究者とテーマセッションの演者に非会員を含めることはできます。
  • 今年度の会費を納入していない方は発表できませんのでご注意ください。
  • 要旨の内容については、大会実行委員会で査読し、修正等を求める場合があります。


【参加登録(個人用)フォーム】はこちら
【参加登録(企業・団体用)フォーム】はこちら
要旨登録は要旨登録のページを読み、メールでの提出が登録となります。
・大会事務局:awhs23th@gmail.com
・要旨登録:taikai2017@wildlife-humansociety.org

9.企業広告・展示ブース・企業協賛について

  • 大会要旨集への広告、大会での展示ブースの使用については、「参加登録フォーム」で申し込みをお願いします。
  • 賛助会員には割引(広告、展示ブース)が適用されます。
  • 大会の協賛企業は大会要旨集に広告を掲載することができます。

10.大会参加費等の支払いについて

  • 大会参加費、懇親会費、協賛金等の支払いは大会事務局への「口座振り込み」で受け付けます。参加登録の項目と金額を確認のうえ指定の口座にお振込みください。
  • なお、事前に登録がお済みでも支払い締切り(9/20)までに入金が確認できなかった場合は、当日払いの金額が適用されますのでご注意ください。本大会で振り込まれた参加費等については、原則返却いたしません。
  • 賛助会員および協賛企業については、1口につき1名の参加費が無料です。それ以上の参加者の場合は、正会員での価格を適用いたします。
  • 非会員で今大会のポスター発表およびテーマセッションの企画を希望する方は、9月〇〇日までに入会と今年度分の会費の納入が必要となります。期日までに入会と会費納入が確認できない場合は研究発表はキャンセルとなり、大会参加費は非会員価格が適用されます。
     本学会への入会は以下のページをご覧ください。
     http://www.wildlife-humansociety.org/nyuukai/nyuukai.html

 非会員で今大会のポスター発表およびテーマセッションの企画を希望する方は、入会と今年度分の会費の納入が必要となります。 期日までに入会と会費納入が確認できない場合は研究発表はキャンセルとなり、大会参加費は非会員価格が適用されます。
本学会への入会は以下のページをご覧ください。
入会の方法http://www.wildlife-humansociety.org/nyuukai/nyuukai.html」


青年会員 正会員 非会員
(学生)
非会員 賛助会員 協賛企業
参加費 事前申し込み 4,000 5,000 5,000 6,000 1口につき
1名無料
1口につき
1名無料
当日申し込み 5,000 6,000 6,000 7,000
懇親会費
3,000 5,000 4,000 6,000 5,000 5,000
協賛金 1口 50,000
2口 100,000
展示ブース 1口会員:10,000
2口会員:5,000
(非会員:20,000)
広告 1口会員:5,000
2口会員:2,500
(非会員:10,000)
1口会員:1ページ
2口会員:2ページ

【振込先】

ゆうちょ銀行
 記号番号 14350-38811371
 口座名称 「野生生物と社会」学会大会事務局
 (ヤセイセイブツトシャカイガッカイ タイカイジムキョク)


11.託児所について

  • 大会期間中は託児室を設置いたします。ご利用になりたい方は直接大会事務局までメールでご連絡ください。(申込み締切り:9月22日
  • 利用料金は子供一人あたり1日1,000円です(子育て中の会員を応援するため、学会から補助を受けております)。
  • 託児室をご利用希望の方は、「申込者氏名・所属・お子様氏名・年齢(月齢)・性別・アレルギーの有無(内容の詳細)・希望する日と時間帯」をお知らせください。完全予約制ですので、予約のない場合はご利用いただけません。

【メールアドレス】

大会事務局:awhs23th@gmail.com

12.公開シンポジウム

「とかちの自然と人の暮らし―自然への影響と共存に向けて」

  • 日時:2017年11月4日(土) 15:00~18:00
  • 場所:帯広畜産大学 講堂

現在演者に依頼中ですので、詳細が決まりましたらご案内いたします。

13.懇親会

  • 日時:2017年11月4日(土) 18:30~20:30
  • 場所:帯広畜産大学 生協2F(学食)

14.実行委員会企画「学生と社会人をつなぐ座談会―十人十色の関わり方」

  • 日時:2017年11月3日(金) 18:30~20:00

学生と社会人が「野生生物と関わる仕事」について意見を交換できる場を提供します。

 野生生物と社会にかかわる問題は、獣害、外来種、希少種保全など多岐に渡っており、今後の人口減少や耕作地の減少、気候変動などに起因した複雑な問題がさらに生じてくると考えられます。これからの問題解決にあたっては、研究の発展だけではなく、実践も交えた複合的な取り組みが必要であり、行政や企業での意識・技術の向上が不可欠です。そのため、将来、問題解決に携わる人材育成を長期的に実施していく必要があります。
 また、就職売り手市場ですが、野生生物分野の就職先は乏しいといわれています。しかし、実際にはさまざまな職種があり、自然にかかわる仕事ができないわけではありません。企業の情報発信不足や学生の視点の切り替えが十分にできていないことも“就職難”に陥る問題の一つであると思われます。
 そのため、将来の野生生物と人との問題解決を目指すことを目的として、行政・企業・NPOなどで働く社会人(野生生物関連部門)に、HPなどには載っていない「仕事内容」「必要とされる人材・スキル」「メリット・デメリット」「将来の野生生物問題にどうかかわれるか」などについて話してもらいます。一方、学生からは、「その業種に対する印象」や「今の学生が企業などに求めていること」を伝えてもらい、行政・企業側に改善してもらうためのヒントを与えることができればと考えています。

*行政、企業(建設コンサルタント、環境教育)、NPOなどで働く方々に参加していただく予定です。

15.実行委員会企画ショートトリップ

1)エゾモモンガ観察会

  • 日時:2017年11月3日(金) 16:00~18:00
  •  エゾモモンガは日本に生息する滑空性哺乳類3種(ムササビ、ニホンモモンガ、エゾモモンガ)のうちの一つであり、宅地・農地・道路開発などにともなう森林の伐採によって生息地の減少や分断化が生じています。そのため、生息地や移動経路の保全が行なわれています(エクスカーションで現地視察予定)。
     しかし、小型であり、夜行性かつ滑空移動という生態のためその存在はあまり知られていません。帯広畜産大学周辺に生息するエゾモモンガは長期的に研究が行なわれており、生息地(樹洞など)が比較的知られています。今回企画したショートトリップでは、エゾモモンガが樹洞(または巣箱)から出てくる姿を観察していただこうと考えています。  申し込みは不要ですが、野外で観察できる服装、靴でお越しください(秋の夜は冷え込みますので暖かい上着をお持ちください)。

    集合場所:15:50に大会受付付近に集合してください。

    雨天中止は当日の連絡となります。

2)探鳥会

  • 日時:2017年11月4(土) 7:00~8:00
  •  大会開催会場である帯広畜産大学周辺には、十勝本来の環境が維持されている森林や河畔林などがあり、四季を通じて数多くの鳥類が生息しています。
     本大会期間は帯広周辺に冬鳥がまだ訪れていない可能性が高いのですが、本州で見られない種や標高の高い場所に生息する種を観察していただこうと考えています。
     申し込みは不要ですが、バスが運行していない時間での開催となりますので、タクシーやレンタカーでの集合をお願いします(大会事務局では手配いたしません)。朝は冷え込むことが予想されますので、厚手の上着をお持ちください。

    集合場所:6:50に大学正門付近に集合してください。

    雨天中止の案内は前日の大会受付で掲示します。

16.実行委員会企画エクスカーション

1)道路事業における野生動物保全対策施設の視察

  • 日時:2017年11月5日(日) 13:00~16:00
  • 費用:3,000円(バス代)
  •  道路建設は野生生物の生息環境を減少させ、生息地を分断するため、地域個体群に大きな影響を与えます。そのため、生息地保全および移動経路の確保を目的とした対策が講じられてきており、その対象種や対象地域によって手法や構造物が異なります。
     十勝においても様々な生物について保全対策が講じられてきており、世界でも非常に珍しい対策もあります。
     本エクスカーションでは、高規格道路建設で実施された保全対策を視察します。

    事前申し込みが必要な企画です。大会参加申込み後に大会事務局まで申し込みしてください。※締切りは9月20日です。
    エクスカーション2のナキウサギ観察にそのまま移動しますので、エクスカーション1だけに参加の方は空港・帯広畜産大学・帯広駅のいずれかで降車できます。

2)エゾナキウサギの観察

  • 日時:2017年11月5日(日)~6日(月) 6日15時解散予定
  • 費用:12,000円(バス代+宿泊代)
  •  エゾナキウサギは北見山地、大雪山系、夕張山地、日高山脈などのごく限られた冷涼な岩石地帯に生息しています。
     本エクスカーションでは、十勝地域に生息するエゾナキウサギを観察します。

    事前申し込みが必要な企画です。大会参加申込み後に大会事務局まで申し込みしてください。※締切りは9月20日です。

    • エクスカーション1の保全対策施設の視察にも参加される方はそのままバスで移動します。
    • ※エクスカーション2のナキウサギ観察のみに参加の方は、帯広畜産大学もしくは帯広駅でエクスカーション1から戻ってきたバスに乗車していただきます。
    • ※エクスカーションの参加費用は当日支払いです(キャンセルはできません)。


【メールアドレス】

大会事務局:awhs23th@gmail.com


8.その他

  • 野生動物との事故が多発しております。また、北海道ではスピードの出しすぎやわき見運転による事故も多いため、レンタカーで移動、観光・視察する方は安全運転でお願いします。
  • 大会会場周辺には飲食店が少ないため、お弁当の持参やコンビニエンスストアの利用をお勧めします。