野生動物管理における社会科学の事例研究:到達点と今後の展望(青年部会TS)
開催日時
- 2025年12月21日(日)9:30~11:00
開催方法・場所
- 対面(第30回「野生生物と社会」学会大会・早稲田大会)
参加費
- 大会参加費に準じます
申し込み先
- https://sites.google.com/view/awhs2025/%E5%8F%82%E5%8A%A0%E7%99%BB%E9%8C%B2?authuser=0
※本企画の申し込みは学会大会の申し込み締め切りに準じます。
※参加者上限を超える申し込み者多数の場合は、参加出来ない場合がございます。
趣旨
- 野生動物問題に関わる社会科学の事例研究は、自然科学研究と併せて野生動物管理研究の根幹をなすものであるが、「野生生物と社会」誌に掲載されている論文の多くは自然科学研究であり、社会科学的な事例研究の蓄積は乏しい。また、「野生生物と社会」誌以外の邦文誌に掲載されている野生動物管理研究の多くも単に分析対象のケースの現状と課題を指摘するといった散逸的なものが多く、野生動物管理の理論構築へは道半ばにある。国外に目を向けても、Human Dimension分野では、個々のコンセプトを相互に関連付ける明確な理論、枠組み、モデルは示されていないことが指摘されており、野生動物管理の社会科学研究は、野生動物管理システムや政策・ガバナンスの動態を理論化するに至っていない。こうした問題意識の背景には、野生動物管理研究における社会科学研究の歴史の浅さや研究者の層の薄さだけでなく、社会科学諸分野の複雑性、あるいはその科学哲学の複雑性があると思料される。
そこで、野生動物管理において社会科学がどのように取り組まれてきたかについての見取り図を示し、単一の事例研究が野生動物管理にどのように貢献するか、また単一の事例研究からどのように理論を構築するか、といった着目して、次世代の社会科学研究を担う学生や若手研究者を交えて、これまでの社会科学の事例研究の到達点と今後の展望を議論したい。
参加対象者
- 早稲田大会にお申し込みの方
講演者と講演タイトル
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古賀達也(森林総合研究所):企画の趣旨説明
伊藤泰幹(北海道大学文学院):野生動物管理に関する社会科学研究の見取り図と位相
髙畑優(立命館大学):野生動物管理における質的研究の貢献:餌付け問題を事例に
古賀達也(森林総合研究所):野生動物管理政策・ガバナンスの“分析フレームワーク”
企画報告書
企画終了後に掲載予定【実行委員】古賀達也(森林総合研究所)・伊藤泰幹(北海道大学文学院)・髙畑優(立命館大学)