「野生生物と社会」学会青年部会研究集会#03
生態系保全・資源管理から見る「ヒューマン・ディメンション」

(同日開催:青年部会臨時幹事会)

日時

2010年12月12日(日)13:00-18:00


会場

エコギャラリー新宿(新宿区立環境学習情報センター)2F 研修室

住所:東京都新宿区西新宿2-11-4(新宿中央公園内)

地図:http://www.shinjuku-ecocenter.jp/08_access_000.html

※新宿駅西口から徒歩約15分

※東京メトロ丸の内線「西新宿駅」から徒歩約10分

※都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩約5分※新宿西口バスターミナル(17番乗り場)から乗車し「十二社池の下」下車徒歩約1分


⇒広報用チラシ


趣旨

 近年、野生動物管理(wildlife management)において「ヒューマン・ディメンション(human dimensions)」(野生動物管理にかかわる人間社会の側面)が注目されている。これは本来多様なステイクホルダーが関わる野生動物管理において、問題の社会的な背景を理解し、解決策の提示と合意形成を円滑に進めるための北米生まれの学術的・政策的アプローチである。日本においても鳥獣対策や狩猟研究等における「ヒューマン・ディメンション」が導入されつつある。

 一方、自然環境に関する政策や実践に関わる合意形成プロセスや市民参画のあり方など「ヒューマン・ディメンション」に相当する議論や実績の積み重ねは、資源管理学、農村計画学、環境社会学などの領域でも行われているが、従来、これらが野生動物管理における「ヒューマン・ディメンション」と関連付けて議論されることは少なかった。

 そこで、この研究集会では、各領域で共通する問題の検討を通じて、「ヒューマン・ディメンション」が本来持つ学際的な「広さ」を確認し、科学的なリスク管理と政治や社会の整合性、環境正義の確保、コ・マネジメント(ボトムアップの協働管理)の実現などの各領域で問題になる現代的な課題群を解決していくための議論を行いたい。それは、「野生生物と社会」学会青年部会の目指す「若手による自由な議論の場」や「異分野・異業種の研究や実践の交流」の場づくりの起点にもなることが期待される。


プログラム

第一部:話題提供セッション

 農村計画学から:田代優秋(徳島大学大学院ソシオテクノサイエンス研究部・特任助教)

 野生動物管理学から:富永光(筑波大学大学院生命環境科学研究科・修士課程)

 環境社会学から:目黒紀夫(東京大学大学院農学生命科学研究科・博士課程)

 資源管理学から:福永真弓(立教大学社会学部・助教)


第二部:研究交流セッション

 話題提供をきっかけに、「ヒューマン・ディメンション」研究を応用した現場の問題解決への可能性や限界など、参加者をふくめた議論の場を設定します。各講演者を中心にいくつかのグループをつくり、参加者のみなさんとともに、各分野におけるヒューマン・ディメンションにかかわる議論をおこない、議論を共有するなどの形式で行う予定です。


みなさまの積極的な参加をお待ちしております。


参加費・参加申し込み

参加費:無料

参加申し込み:当日参加可能ですが、会場準備の都合上なるべく事前にお申し込みください。

※氏名、所属、関心領域・テーマを以下の申し込み先までお送りください。


お申込み・お問い合わせ

green_forum[あっとまーく]wcsjpn.org(青年部会事務局)

※greenforum.wcs[あっとまーく]gmail.com


担当幹事

富田涼都(静岡大学)・江成広斗(宇都宮大学)・角田裕志(東京農工大学)・満尾世志人(東京農工大学)・安田章人(東京大学)