第2回インタープリテーションセミナー~野生生物保全のためのインタープリテーションを学ぼう~
1.目的
第1回セミナーでは、野生生物の問題を抱える地域の住民・研究者・その他の人々が、地域の問題や魅力を相互的に学び合う場が必要とされていること、また、地域の持つ魅力を見出し、そこに関わる人同士をつなぐ役割を担う人材やプログラムの開発が現場で求められていることといった議論がなされました.
前回の議論を踏まえ、今回のセミナーでは、日本各地で野生生物保全に関するインタープリテーションを実施しているゲストによる事例紹介や野生生物についてのインタープリテーションプログラムの体験を通して、「地域住民・研究者・その他の人々が相互的に学びあう場作り」のためのスキルを参加者自身が習得することを目的とします.
2.講習内容
①インタープリテーション概論:インタープリテーションってどんなもの?という疑問にお答えするために、プログラムを実際に体験します.また、野生生物保全とインタープリテーションの関わりとその現状、課題も整理します.
②インタープリテーション事例紹介:日本各地で野生生物保全を目的にしたインタープリテーション活動を行なっているゲストによる事例紹介です.参加者には実際にゲストによるプログラムを体験しながら学んでもらいます.
<ゲスト>(予定・変更の可能性有)
・インタープリター(山梨県早川町南アルプス野鳥公園)
・米澤里美さん(NPO法人大阪自然史センター)
・江藤公俊さん(兵庫県森林動物センター)
・上池久美子さん(NPO法人ピッキオ)
③プロジェクトワイルドのプログラム体験:参加者各人が現場に持ち帰れるようなインタープリテーションスキルの例としてプロジェクトワイルドのプログラムをいくつか体験します。プロジェクトワイルドとは、米国で教育者、環境保全、自然保護に関わる人、野生生物管理者、企業や産業の代表者などの協力を得て開発された、生き物を題材とした環境教育プログラムです。
3.日時
2010年1月9日(土)~1月11日(月・祝)
4.開催場所及び宿泊場所
・宿泊研修:光源の里温泉「ヘルシー美里」
山梨県南巨摩郡早川町大原野651
・フィールド:南アルプス巴野鳥公園
山梨県南巨摩郡早川町黒桂745
代表連絡先:tel 0556-48-2621
fax 0556-48-2622
※参加申し込みされた方に,宿泊先の詳細や持ち物などは改めてお知らせいたします.
5.スケジュール
1日目
14:00 現地集合
14:30 体験:インタープリテーション実演
16:00 講義:インタープリテーションとは?
夕食後 講義:野生生物保護とインタープリテーション~現状と課題を整理する~
2日目
朝食
9:00 事例紹介:体験と座学を交えて①
昼食
13:00 事例紹介:体験と座学を交えて②
夕食
夕食後 懇親会
3日目
朝食
9:00 体験:プロジェクトワイルドのプログラム体験
昼食
13:00 まとめ&解散
6.担当者
企画代表者:関根聡子(青年部会幹事)
企画代表者:満尾世志人(東京農工大学大学院)
米澤里美(兵庫県森林動物センター/大阪市立自然史博物館)