「野生生物と社会」学会青年部会主催 現場セミナー
『野生動物研究のためのフィールド調査入門』

以下の企画は終了いたしましたので、活動報告をご覧ください。

【日程】

集合:2013年8月25日(日)11時30分 JR日光駅 ※25日の昼食は各自ご持参ください。

解散:2013年8月27日(火)13時15分 JR日光駅


【場所・宿泊先】

栃木県奥日光・宇都宮大学日光自然ふれあいハウス(栃木県日光市中宮祠3,168)


【趣旨】

 本企画は、栃木県の奥日光を舞台に、ニホンジカ問題の現状を解説するとともに、フィールド実習を通してさまざまな研究に応用可能な知識と技術を提供することを主目的としています。

 近年、全国的に、大型獣などの野生動物の個体数が増加傾向を示しています。それにより農作物被害など人間社会への影響が生じたり、今まで保たれてきた生態系の均衡が崩れたりするなど、さまざまな問題が浮上しています。このような問題に適切に対処していくためには、さまざまな生態学的な知識や技術が求められます。

 野生動物の問題が顕在化するにともない、それらに関心を持つ学生も増えつつあります。しかし、自らフィールドに出て調査を実施することは、これから研究を始めようとする学生にとっては難しいという側面もあります。本企画は、「何かしたいが何をどう始めればよいのかがわからない」という学生のために、野生動物の問題や研究にかかわる基礎的な知識と技術を習得する場を設けたいと考えています。

 座学では、栃木県奥日光において特に問題となっているニホンジカに焦点を当てて、生態研究や対策事例について紹介します。具体的には、食性評価や個体数推定、種間関係、個体数管理(狩猟やシャープシューティング)などについて、基礎的な概念や調査方法を説明し、実際の研究事例を紹介します。野外実習では、フィールド調査の基礎的な技術を習得するために、地図読みや自動撮影カメラを用いた調査、ネズミ類の捕獲調査、夜間に動物を数えるスポットライトカウント調査 について学ぶ場を設けます。この実習により、参加者が自らフィールドに出て調査研究を実施することができるようになることを目指します。


 ⇒広報用チラシ

 

【プログラム】

【野外実習】

 1.シカによる植生への影響の観察

 2.地形図の読み方とコンパスの使用方法

 3.自動撮影カメラを用いた哺乳類の生息調査

 4.ライトを用いた夜間の哺乳類調査

 5.ネズミ類の捕獲調査


【座学】

 1.野生動物研究への誘い(日本獣医生命科学大学、關 義和)

 2.今、何が起きている?-野生動物問題の現状-(宇都宮大学、奥田 圭)

 3.日光のシカは冬越しの間、何を食べているのか?(東京農工大学、瀬戸隆之)

 4.シカの数を推定する方法(東京農工大学、池田 敬)

 5.シカの増加で変わる森の生態系(關・奥田)

 6-1.専門家による超効率的捕獲-シャープシューティングの実例-(岐阜大学、中村大輔)

 6-2.趣味の狩猟-日帰りでシカやイノシシを獲る方法-(瀬戸)


【対象・定員・参加費】

対象:大学学部生、大学院生

定員:先着20名(最少催行人数:6名)

参加費:学会会員(正会員:4,000円、青年会員:3,000円)、非会員:5,000円


※参加費は当日回収いたします。

※参加費には、現地交通費、宿泊費、食費、保険代を含む。

※参加を申し込み後に、連絡なしでキャンセルされた方には、全ての参加費を徴収いたします。


【申込・問い合わせ先】

「野生生物と社会」学会 青年部会幹事(東京農工大学 池田敬)

E-mail:awhs.genba.2013@gmail.com

●参加希望者は、必要事項(氏名、性別、住所、生年月日、所属、携帯番号、緊急連絡先(実家など)、会員情報)を記入の上、上述のメールアドレスにご連絡下さい。

※個人情報は、本企画の運営以外の目的で利用することはありません。


【申込締切】

7月31日(水)