「野生生物と社会」学会

行政研究部会

設立趣意書

 野生生物の保護と管理に科学的な関心を持つ者に広く開かれた野生生物保護学会には、設立当初から、大学や研究機関に所属する研究者だけでなく、行政や民間団体、企業などに籍をおく多様な立場の会員が野生生物保護学を発展させるべく集っている。
 2005年大会からは、行政機関や試験研究機関に所属する会員が中心となり、「野生生物保護行政懇話会」を開催して、野生生物保護に関わる行政と研究はどのように協働すべきか、行政担当者と研究者はどのような協力関係を培えばよいのかを議論してきた。
 野生生物に関わる行政は、狩猟行政に端を発し、自然環境保全、生物多様性、自然再生など、時代のキーワードの変化と共に対象が広がりかつ専門性が高くなりつつある状況の中で、国・都道府県・市町村のいずれのスケールにおいても、住民サービス、公物管理、規制運用というこれまでの枠を超えた科学的・計画的な行政が求められるようになっている。また、地球規模での環境悪化が深刻化する時代にあって、地域に根ざした生態系管理を着実に展開していくためには、科学的知見の充実とともに、野生生物行政全体のレベルアップが強く望まれている。また一方で、担い手問題の解決、順応的管理の実現、地域に根ざす多様な主体による行動の活性化など、行政と研究が本格的に協働して取り組むことなくして具現化できない課題も山積している。
 このような情勢において、今後発展的に野生生物保護における行政と研究の協働を推進していくため、野生生物保護学会に行政研究部会を設立する。
 本部会は、学会という知のプラットフォームに集う個人が闊達に知識の交換と研鑽を行うことにより、野生生物を対象とした科学および行政の相乗的発展のための一端を担うことを目指す。

2008年7月

設立発起人(50音順)

赤坂 猛池田 啓今榮博司上杉哲雄
上田剛平奥山正樹鬼頭秀一小泉 透
小寺祐二佐藤洋司敷田麻実島田和則
須田知樹高橋満彦谷口美洋子千葉康人
辻岡幹夫常田邦彦鳥居春己中村俊彦
西野雄一野崎英吉花井正光羽山伸一
逸見一郎星野義延前田 琢増澤 直
松田奈帆子丸山哲也山中正実横山真弓
吉田正人


行政研究部会