Wildlife Forum誌 第15巻・2号のご挨拶
「希望の春を待つ」
Wildlife Forum誌 第15巻・1号のご挨拶
「記憶を紡ぐ晩夏」
Wildlife Forum誌 第14巻・3,4合併号のご挨拶
「冬・慣れないという可能性」
2009年12月の会長からのメッセージ
2009年「変化の中での新生」を続けて
会員のみなさま、野生生物保護学会にご参加いただき、ありがとうございます。
今回の役員の学会運営において2年目、中間年の2009年は、変化の年でもありました。かねてより懸案となっておりました和文誌と英文誌の問題、学会の業務管理の問題などが解決に向かって動き出したからです。
先ず今年の総会・理事会で報告した内容は、@会員管理、会計業務および開始編集業務の一部の毎日フォーラムへの外部委託、A学会誌の統廃合の検討、B長期滞納会員の退会手続き、C将来構想部会および行政研究部会の活動開始です。特に毎日フォーラムへの委託は、安定した学会事務運営のための長年の懸案で、今後も維持するために、毎日フォーラム側と密に連絡を取って、本学会にふさわしい運営となるように進めています。また長期滞納会員の整理も実施しましたが、本学会に深く関与された方も含まれており、理解をいただけなかったことは大変残念です。
しかしその一方で現在の学会の課題となっているのは、@学会財政の余裕分の縮小と緊縮化、A学会執行体制の見直しと強化、B雑誌の統廃合、C学会の将来方向性の決定、D青年部会と行政研究部会の持続可能な運営と拡充です。特に、@の学会財政の余裕分の縮小と緊縮化については、過去の剰余金をほぼ雑誌発行のために執行し、過剰な繰越金を持たない体質としたことから、学会として大規模な投資は行えない状況にあります。しかし、学会の価値向上と優れたサービスの提供をめざして、現時の財政規模で最大限の努力を続けたいと思っています。
今回の理事会・総会では、雑誌の発行体制を、和文誌と英文誌を統合した新雑誌を年2回発行し、あわせて一定のPR目的を果たしたフォーラム誌の発行回数を年2回に削減することに決定いたしました。2誌をあわせて年4冊の安定発行を来年度から目指したいと思います。
なお、「学会功労賞」を時田理事のご尽力で創設しました。また学会に関して、設立準備委員会事務局主事、第1期評議員、第2期評議員を担当され、学会に大きく貢献された神崎伸夫先生(当時東京農工大学准教授、2008年12月ご逝去)に授与することを理事会で決定しました。ここに、学会、会員として神崎先生のご冥福をお祈りしたいと思います。
そして「青年部会」の活動については、5月にグリーンフォーラムを開催、50名ほど参加があり、今後正会員の参加を期待しています。野生生物保護管理基礎コース、インタープリテーションセミナー(2010年1月9、10日山梨県)を開催予定です。また、「行政研究部会」については、設置から1年で部会員は130名を超え(うち学会員以外からの準部会員が約60名)、今回の大会ではテーマセッション「生物多様性保全と野生生物の駆除・防除」を開催し、総合的・包括的なマネジメントについて議論しました。
学会誌の発行状況は、野生生物保護、和文誌を2009年5月に12(1)を発行、現在受理論文が5報あるため、12(2)は確実に発行される予定です。またBiosphere Conservation、英文誌は2009年1月に発行した。さらに、ワイルドライフフォーラム誌は14(1)を5月10日に発行しました。