野生生物保護の知識から 知識による野生生物保護へ
会員のみなさま、野生生物保護学会に関心を持って参加していただき、ありがとうございます。
2007年度のスタートは、今回お届けするフォーラム誌です。前回ご案内したように、投稿雑誌から編集を基本とした、「書店で売れるくらい」の雑誌に模様替えを試みました。もちろん初めての試みですので、みなさまからのご意見やご指摘をいただいて、よりよくしていきますので、温かいご支援をお願いします。
このフォーラム誌の企画は草刈・丸山担当理事、丸山美和さん(編集)の采配によるものですが、2007年度はさらに積極的にフォーラム誌の拡充を図るつもりです。その理由は、野生生物にかかわる「知のプラットホーム」という、現場に生かせる野生生物に関する知識の基盤の実現のためです。そして、野生生物と人間の関係から、「生態系にかかわる人間と人間の関係」にまで領域を広げて行きたいと思います。
今までは野生生物保護にかんする知識を学び、研究し、発表する場が学会でした。しかしこれからは、野生生物や生態系、それにかかわる人間社会にかんする知識を創造し、それをどう活用するかをテーマにしていきます。
その意味で、学会は今「野生生物保護の知識から、知識による野生生物保護へ」大きな転換をし始めております。この点について、学会員のみなさまからの広いご議論が喚起されることを期待しております。その場が、まずフォーラム誌であります。
なお私事ですが、私は2007年4月から金沢工業大学から北海道大学観光学高等研究センターに転任いたしました。北の大地 北海道と北の都 石川の両方を活動の場としております。残りの任期も学会の改革と更なる発展のために努力しますので、宜しくお願いします。