イベント企画 平成25年
◆研究集会「野生動物管理のための社会科学的研究手法」
日時:
平成25年8月24日(土)午後1時30分~午後5時
場所:
総合地球環境学研究所講演室
〒603-8047 京都市北区上賀茂本山457番地
会場アクセスは右記サイトをご覧ください http://www.chikyu.ac.jp/rihn/access/index.html
趣旨
野生動物の研究といえば、野生動物やその生息環境を扱う生物学的研究を想像する人が多いだろう。ところが、野生動物を「管理する」研究では、生物学的研究と並んで、社会科学的研究がモノを言う。なぜなら、管理の担い手や対象は利害関係者、すなわち人間(社会)であり、管理目標の達成に向けて、利害関係者の行動を最適化する必要があるからだ。その効果的・効率的な戦略(政策)の立案や評価に、社会科学的研究は重要な情報を提供する。
本研究集会はシリーズ化し、野生動物管理の成功に不可欠な社会科学的研究について、基礎から応用まで体系的に学べる場の提供を目指している。第1回は質問紙調査のデザインについて焦点を当て、野生動物管理システムへの導入の有効性を検討した。第2回目となる今回は、代表的な研究手法3つに焦点を当て、その理論と実践事例を紹介する。
内容:
- 社会調査へようこそ‐本研究セミナーの趣旨と狙い
桜井 良(日本学術振興会PD研究員) - 質問紙調査における集合調査と郵送調査のメリットとデメリット
上田 剛平(兵庫県但馬県民局朝来農林振興事務所) - 市民の生態系サービスへの認知と行動意図との関係を調べる-Web調査の実践事例の紹介
今井 葉子(国立環境学研究所) - 方法としてのレジデント型研究
菊地 直樹(総合地球環境学研究所) - 総合討論
申し込み先・参加費:
「野生生物と社会」学会行政研究部会事務局 mail:gyousei-office@wcsjpn.org
※申し込みの際は名前、所属、 連絡先メールアドレス,行政研究部会(部会員・準部会員・非会員)の区別をお知らせください。締め切りは8月20日です。参加費は無料です。
主催:
「野生生物と社会」学会行政研究部会
共催:
総合地球環境学研究所 地域環境知プロジェクト、「野生生物と社会」学会青年部会
◆「野生生物と社会」学会行政研究部会セミナー 「野生生物と放射能汚染問題」
日時:
平成25年3月3日(日)13時30分~17時
場所:
東京ウィメンズプラザ第一会議室
東京都渋谷区神宮前5-53-67 電話 03-5467-1711(代)
http://www.tokyo-womens-plaza.metro.tokyo.jp/index.html
趣旨
当部会では、福島第一原発事故により生じた野生生物の放射能汚染問題が、狩猟者の捕獲活動に与える影響を評価する活動を行っています。昨年は東日本を中心として、狩猟者約22,000人にアンケート調査を行いました。そこで本調査結果の報告と合わせて、大型哺乳類と鳥類の汚染状況や今後の展望に加え、各自治体の動きについて情報を整理するため、下記のとおり公開セミナーを企画いたしました。
内容:
- 大型哺乳類の放射能汚染の現状と今後の展望(森林総合研究所 堀野 眞一)
- 鳥類への放射能汚染の状況について(日本野鳥の会 山本 裕)
- 放射能汚染問題が鳥獣保護管理に及ぼしている影響(自然環境研究センター 常田 邦彦)
- 2011年度猟期の狩猟活動に対する放射能汚染の影響(兵庫県 上田 剛平)
- 総合討論(進行 富山大学 高橋 満彦)
会場までの交通のご案内:
東京ウィメンズプラザ第一会議室(東京都渋谷区神宮前5-53-67)
- JR山手線・東急東横線・京王井の頭線:渋谷駅下車徒歩12分
- 地下鉄銀座線・半蔵門線・千代田線:表参道駅下車徒歩7分
- 都バス(渋88系統):渋谷駅からバス4分青山学院前バス停下車徒歩2分
定員:
80名(先着順)
申し込み先:
野生生物保護学会行政研究部会事務局
mail:gcnken@gmail.com
申し込みの際は名前、所属、 連絡先メールアドレス,行政研究部会(部会員・準部会員・非会員)、GCN(会員・非会員)の区別をお知らせください。
参加費:
無料
◆シンポジュウム「野生動物への餌づけを考える」
シンポジュウム概要
野生動物への餌づけ行為は,趣味やモラルの問題とされて,これまで長く放置されてきた.
しかし近年,餌づけ行為が,野生動物が人間の生活圏へ野生動物を接近させ,様々な問題を引き起こしていることが指摘されている.そのため,野生動物への餌づけ行為を禁止する条例を制定するなど,対処にのり出す自治体も増えている.ただし,それらの条例は,特定の動物による農作物被害や人間の健康被害に対する対症療法的な性質のものであり,野生動物への餌づけ行為そのものの是非や影響についての検証は十分になされていない.
本シンポジュウムでは,餌づけという身近な題材を通して,おもに生態学的影響と社会学的影響の両面から,人と自然との関わり方がどうあるべきかを議論したい.
シンポジュウムの構成としては,
- 生態系被害や人間社会への影響の具体例,
- 問題点の分析・整理,
- 解決方法の模索と実践例,
- 法的規制の効果とその展望,
の4点を主軸とする.
さらに今回のシンポジュウムの特色として,餌づけ行為のなかでも注目すべき問題として「獣害」を取り上げる.観光客や事業者による餌づけ,一般市民による趣味的な餌づけを「意図的」餌づけとするならば,獣害を引き起こす要因となる餌づけは農作物の野積みや廃棄の放置などであり,故意に餌を与えていないという点で「非意図的」餌づけと定義することができる.野生生物と人との軋轢の代表ともいえる「獣害」は,多くの自治体が頭を悩ます問題であり,一刻も早い解決策が求められている.非意図的餌づけという視点からのアプローチは,獣害対策にとって新たな知見となるに違いない.他方,餌づけの具体的事例を紹介し,各事例の法的解釈と具体策についても言及する.
以上,野生動物への餌づけ行為による影響について検証することは,人と自然との共生を考えるうえで重要な示唆となるはずである.
講演プログラム
- 13:00-14:30,講演前半
- 「餌づけ問題とは」小島望(川口短期大学)10~15分
- 「キタキツネの餌づけ問題:観光ギツネとエキノコックス症感染リスク」塚田英晴(農業・食品産業技術総合研究機構)20~25分
- 「餌づけに起因するサルの生態・行動・習性の変化」白井啓(野生動物保護管理事務所)20~25分
- 「イノシシにおける非意図的な餌づけと被害問題」仲谷淳(中央農業総合研究センター)20~25分
- 14:30-14:40,休憩
- 14:40-15:40,講演後半
- 「鳥類への餌づけ問題」長谷川理(エコ・ネットワーク)10~15分
- 「餌づけに対する法的な評価と対応策」高橋満彦(富山大学人間発達科学部)20~25分
- 「環境省の立場から餌づけを考える」奥山正樹(環境省自然環境局計画課)10~15分
- 15:40-15:55,休憩+アンケート回収
- 16:00-17:30,パネルディスカッション「野生動物への餌づけを考える」
開催日時・場所
開催日時11月23日(祝)13:00~
立教大学池袋キャンパス9号館大教室(〒171-8501 東京都豊島区西池袋3-34-1)
主催・共催団体
主催:ナキウサギの鳴く里づくりプロジェクト協議会
共催:立教大学,野生生物保護学会行政研究部会
後援:日本自然保護協会,WWF‐Japan,日本野鳥の会,日本鳥学会
※このシンポジウムは平成22年度独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金の助成を受けて開催されます。
◆行政研究部会セミナー「生物多様性から獣害対策を考える」
NPO法人地域自然情報ネットワーク 共催
日時:
3月27日(土)13:30~15:30
場所:
アットビジネスセンター東京駅八重洲口
講師:
- 小寺 祐二(長崎県 農林部 農政課 鳥獣対策班 鳥獣害対策専門員)
「鳥獣害と生物多様性へのインパクトについて」 - 山田昌宏(株式会社地域環境計画九州支社 哺乳類担当)
「佐賀県で捕獲されたアライグマ50匹の胃の内容物から生態系被害を考える」
主旨
今年は生物多様性年ということで、「生物多様性」をキーワードとしてセミナーを実施します。野生生物保護学会行政研究部会では「獣害対策の包括的なマネジメントシステムの構築」を目指して活動を行っています。昨年、植生学会と野生生物保護学会の共催でシカの植害問題のシンポジウムが農大で開催され、植生被害の実態が明らかにされつつあります。しかし、獣の小型哺乳類・昆虫類、両生類・爬虫類・土壌動物、陸産貝類などの動物の採食と生態系・生物多様性の被害は、情報も少なく、実態がつかめていません。
セミナーではイノシシやアライグマなどが動物を食べることによる生態系・生物多様性への被害にスポットをあてて議論したいと考えています。質疑応答と前向きな意見交換を期待します。
場所:
アットビジネスセンター東京駅八重洲口
東京駅八重洲口徒歩6分 有楽町駅徒歩5分
東京都中央区八重洲2-10-10ムラキビル
http://abc-kaigishitsu.com/tokyoeki/access.html
定員:
50名
申し込み先:
地域自然情報ネットワーク事務局(研究会担当)
mail:gcnken@gmail.com
申し込みの際は名前、所属、 連絡先メールアドレス,会員・非会員の区別をお知らせください。
参加費:
500円
(行政研究部会員(準部会員はのぞく)およびGCN会員は無料)