Wildlife Forum -野生生物 井戸端会議- 26巻2号

2022
[ J-Stage ]

CONTENTS

巻頭エッセイ

理想と実践(PDF)

小寺祐二-宇都宮大学/「野生生物と社会」学会理事

02

特集:野生生物保護管理の最前線

対馬の自然と人々との関わり

齊藤ももこ-一般社団法人daidai  岩下明生一環境省対馬自然保護官事務所
神宮周作-対馬市農林水産部自然共生課  吉原知子-対馬市役所
武田竜典-一般社団法人daidai

20

新コーナー:みらいへつながるパートナーシップ

NPO法人 つくば環境フォーラム

神宮翔真-農研機構

26

寄稿:

トキをめぐる報道から考えるメディアと研究者とのかかわり方

本田裕子-大正大学

22
行政研究部会介        行政研究部会企画webセミナー時のアンケート結果について
32
GREEN FORUM        オンラインシンポジウム「空間スケールに応じた野生動物管理の在り方」開催報告
34
受賞者の声          2020年度「野生生物と社会」学会賞 若手奨励賞受賞者の声
38
The研究室.com        麻布大学 生命・環境科学部 環境科学科 環境生物学研究所
41
WILDGRAM          川を遡上するスミウキゴリの未成魚



トビラのコトバ

 長い時間をかけて人は暮らし方を変えてきたが、戦後からはその変化が著しい。同時に自然との関わり方も変わっていき、生き物が暮らす環境にも大きな影響を与えている。かつては身近にいた生き物は身近ではなくなり、身近ではなかった生き物が身近になりつつある。自然との関わり方が変化する中で、私たちはどのように自然と向き合うべきなのだろうか?双方にとって幸せな共存方法は存在しないのだろうかとさえ悲観的になることもある。しかし、1か0のような答えは出せなくとも、現状を少しずつでも改善していくことは可能だと信じている。自問自答を繰り返しながら適切な自然との向き合い方を考えていきたい。

特集企画担当
蔦本樹(日 獣医生命科学大学) 写真・齊藤ももこ