Wildlife Forum -野生生物 井戸端会議- 24巻1号
2019
CONTENTS
巻頭エッセイ
政策と現場をつなぐ(PDF)
草刈秀紀(WWF/「野生生物と社会」学会 理事)
2
特集:野生生物保護管理の最前線
トキ野生復帰の事例から里山を考える
油田照秋(山階鳥類研究所)/ 満尾世志人(新潟大学佐渡自然共生科学センター)/ 岸本圭子(新潟大学佐渡自然共生科学センター)/
江藤毅(新潟大学佐渡自然共生科学センター)/ 豊田光世(新潟大学佐渡自然共生科学センター)
江藤毅(新潟大学佐渡自然共生科学センター)/ 豊田光世(新潟大学佐渡自然共生科学センター)
22
連載:オーストラリアの野生生物保全政策
オーストラリアのイリエワニの保護管理について1
福田雄介(オーストラリア・ノーザンテリトリー準州政府)
15
受賞者の声 第24回「野生生物と社会」学会大会(九州大会)優秀ポスター賞受賞者の声
16
GREEN FORUM1 開催報告!「学生狩猟団体の誕生と未来」を読み解く一新たな捕獲の担い手確保における課題
18
GREEN FORUM2 『狩猟現場セミナー』の報告
20
研究団体紹 NPO法人本州産クマゲラ研究
26
行政研究部会1 第24回「野生生物と社会」学会大会九州大会テーマセッション(TS)より
ジビ工の経営学一捕獲個体利活用事業の経営評
28
行政研究部会2 野生動物管理全国協議会との共催シンポジウム「人口減少社会に向けた野生動物管理を考える」開催報告
30
BOOKRevie 「泳ぐイノシシの時代-なぜ、イノシシは周辺の島に渡るのか?-」ほ
33
WILDGRAM サクラ前線、異常アリ
トビラのコトバ
トキはかつて日本各地で普通に見られた鳥であり、江戸時代中期には水田における害鳥として駆除対象とされた記録もある。しかし、明治以降は個体数の減少が顕著となる。1952年には特別天然記念物にも指定されたが、すでに回復不能なほど個体数は減少しており、1981年に野生絶滅の状態を迎えることとなった。そして野生絶滅から40年近くが経過した今、人工繁殖や水田周辺の餌場整備といった多くの方々の尽力を経て、佐渡の水田では再びトキの姿を普通に見ることが出来るようになりつつある。美しい羽色に目を奪われる一方で、人に翻弄され続けてきたその姿は多くのことを語りかけてきているように思う。
写真提供者・中津弘 文・満尾世志人
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