野生生物保護学会 (現「野生生物と社会」学会) 将来構想アクションプラン3

野生生物保護学会将来構想の実現に向けた
「実務者と研究者との協働実現」に関するアクションプラン

行 政 研 究 部 会

 研究者のみならず行政・NGO等の実務者の会員が多いという野生生物保護学会の特色を活かし、より実践的な問題解決へつなげるためには、行政研究部会の活性化が不可欠である。
 将来構想提言において、今後5年以内に取り組むべき課題として、行政担当者から市民団体まで、野生生物保護管理に関わる実務者と研究者が幅広く参加できる学会とするため、行政の中に野生生物保護管理を位置づけ、現場の実践と研究にもとづいた保護管理が行われるようにすることが目標とされた。その具体的な実践目標として、

 
  • 行政、研究者、市民をつなぐ、シンポジウム、ワークショップ、トレーニングセッション等の活動を活発化させ、
  • 野生生物保護管理の現場で求められている経験・知識・技術などを共有し、
  • 野生生物保護管理に関わる行政、研究者、市民のネットワークを作る

が掲げられた。



 野生生物を対象とした科学および行政の相乗的発展のための一端を担うことを目指して設置された行政研究部会では、上記の将来構想を実現するための実行計画として、本アクションプランを提示する。

  • 行政担当者・研究者のスキルアップにつながる研究集会、セミナー等を年2回以上開催する。
  • 他の学会等との連携を強め、学会外の組織や市民とのネットワークを広げる。
  • ワイルドライフフォーラム誌やホームページへの掲載、10大ニュースの発表等により、野生生物保護管理に関する情報を継続的に発信し、部会及び学会の知名度を向上させる。
  • 「鳥獣行政」など他機関には収蔵されていない重要な文献のアーカイブ化と部会内での利用体制の構築を進めることにより、学会の内部組織としての実力と魅力を向上させる。
  • これらにより、行政等の実務者が部会に参加すること、また準部会員が学会員として入会することを促進し、2020年までに学会員における部会員の割合を20%以上とする。
  

※2010年夏現在、学会員486名に対して行政研究部会員71名(14.6%)

     
以 上